10月17日(水)交通安全特別講習(スタントマン実演)

10月17日の6校時に塩尻からNPO法人 交通教育とらふぃっくSistersの方々が来校し、スタントマンによる実演交通指導が行われた。

自転車の危険運転で事故を再現するスタントマン

 最初に様々な場面での交通事故再現が行われた。横断中の高齢者がスピードを出して走行してきた自転車と接触するという場面では、自転車に乗るときはスピードを出しすぎず周りに十分注意し場合によっては止まるということが必要だということを学んだ。また、信号が点滅している横断歩道に進入した自転車が走行していた自動車と衝突する場面では信号が点滅していても自転車なら間に合うとは思わず、次に信号が青になるのを待ったほうが安全だということがわかった。
 路側帯での1台の自転車の右側走行によって自転車同士が正面衝突する場面では路側帯での右側走行はとても危険だということ、狭い道で広がって歩いている中学生を追い越そうとした自転車と走行していた自動車が接触するする場面では追い越しをする際は必ず後方を確認してから追い越しをしたほうがよいということも実演にされた。路側帯は歩道ではないため話に夢中になり広がって歩いたり左側を歩行することは危険だ。山本伊織さんは「再現を見てルールを再確認して運転しようと思った」と話した。
 交通事故の10件に7件は交差点で起こっている。交差点での死亡事故の再現では大きな音で自転車と自動車が衝突した。止まれの標識がある場所、交差点では必ず一時停止をしなければならないということも学んだ。佐藤優希くんは「スタントマンによる再現だったけど、実際はもっとスピードが速く死に至ることもあるから怖いと思った。1つ1つの場面でこの後どんなことが起こるか考えながら行動したい。」とスタントマンの再現を見た感想を話した。

自転車で危険な運転を実演する西高生

 後半には、上田西高校の生徒6人による悪い自転車の乗り方実践も行われた。スピードの出しすぎ、傘を指しながらの運転、二人乗りは急に止まることや曲がることができないため危険だということが実演された。また、8の字走行によって周りに気を使いながら譲り合って乗ることが必要だということも学んだ。この交通指導を終えて、藤井彩香さんは「私は自転車通学なので改めて交通ルールを確かめようと思った」、堀内嘉偉くんは「日頃から交通安全に気をつけていたけど、改めて意識して乗ろうと思った」、菅沼姫菜さんは「思いもよらない場面で交通事故は起こるから怖いと思った」とそれぞれ話した。
 長野県は高齢者ドライバーも多く、交通事故はいつ誰が起こすかわからない。常に自分から交通ルールを守る意識が必要であると再確認できた交通安全教室であった。(文・松木萌愛 写真・羽毛田莉歩)