第58回 日米親善高校レスリング長野大会

 技を仕掛ける尾沼翔太(進学コース1年=芦原)(写真右)

 6月24日(月)に体育館でアメリカアリゾナ州の高校選抜チームと上田西高等学校を主体とした長野県選抜チームによる親善試合が行われた。
試合は全部で13試合。両国選手達の白熱した戦いを本校3年生が観戦した。結果は11ー2で上田西の勝利に終わったものの、どの試合でも熱戦が繰り広げられ、アリゾナ州の選手のホストファミリーや、見学の生徒達による声援で会場は大いに盛り上がった。
 長野県選抜の初戦を任され、見事に勝利した68kg級の保志直輝(進学コース3年=埼玉美原)は「初めて外国の人と戦ったのでプレッシャーがあった」と話した。保志はマルコム=ウィリアムスと対戦。序盤は互角の戦いを見せるも2-6とリードされた状況で終盤を迎えた。しかし試合終了間際に保志のローシングルが炸裂。4点が入り、土壇場で6-6と同点に追いついた。劇的な展開となった試合を判定の末制した保志は「士気を高める為にも(初戦は)絶対に負けられないと思った」と試合について語った。また、アメリカの選手については「力が強くて体格の差を感じた」と初の対戦となった外国人との試合を振り返った。
 
 接戦の末に長野県選抜から勝利を収めたアリゾナ州選抜の選手、ジェイク=ボーンマンさんは「今回が初めての海外遠征でとても緊張した」と今回の来日の感想を話した。
 日米両チームによる記念撮影
 
 米国アリゾナ州のレスリングチームの来校は前日の6月23日(日)から。レスリングチームは本校の生徒の家にホームステイしている。親善試合の前には本校のECC部と校内を回ったり、書道体験をして日本の文化に触れた。試合を終えた後は引き続きECC部とともに交流を深めた。来日したアリゾナ州の選手ジャクソンさんはECC部について「とても親切で英語も上手」と話した。
 
 今回の親善試合でアメリカの選手にも果敢に挑み勝利を収めたレスリング部は7月29日(月)から熊本で行われるインターハイに出場する。
(文・下谷梓 写真・羽毛田莉歩)